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2023年1月12日木曜日

KB5015684 について

有効化パッケージ、もしくはイネーブルメントパッケージと呼ばれるWindowsOS のバージョンをアップグレードさせる更新プログラムがあります。


今回は、22H2 にアップグレードさせるための更新プログラムでKB5015684 についての記事になります。


公開情報はこちら。

KB5015684: 有効化パッケージを使用したWindows 10バージョン 22H2 の注目の更新プログラム


こちらですが、動的更新(Dynamic Update)という機能(アップグレード後、自動で必要な更新プログラムを適用してインストールする機能)が動作するのか調べたところ、動的更新はFU(機能更新プログラム)に適用されるものであるため、イネーブルメントパッケージは関係がないようでした。


KB5015684 のイネーブルメントパッケージを適用した場合のOS Version について、公開情報に記載がありませんでしたので、検証してみました。

結果は「19044.2130」から「19045.2130」となります。

つまり、メジャーバージョンが1あがったことになります。

適用前


適用後



また、この有効化パッケージについては、Microsoft カタログには公開がされていないため、このカタログサイトからはダウンロードできず、単体でインストールすることもできませんので、ご注意ください。


有効化パッケージを利用する場合は、WindowUpdate/MicrosoftUpdate やWSUS、ConfigMgr といった製品を利用しての配信が必要になります。

2022年1月23日日曜日

2022年1月の帯域外リリース for Windows Server OS

1月にリリースされている累積的な更新プログラムについてですが、色々な問題が含まれている状況となっております。
また、1月以前にもいくつか問題を含んだ更新プログラムがリリースされており、中にはサーバーOS で勝手に再起動が動作してしまうような致命的なものが含まれていたりします。

そのため、こちらではどの更新プログラムで問題が混入し、どの更新プログラムでその問題が解消できるのかという内容をまとめてみましたので、ご参考にしてみてください。

※WSUS から配信したい場合はすべてWSUS に手動インポートする必要があります。

もし、WSUS Import がうまく行かない場合は、以下のリンク先をご確認ください。


該当 OS 原因となる更新プログラム 対策となる更新プログラム 解消される事象(代表的なもの) 公開情報
Windows Server 2019 KB5008218 KB5010196 リモート デスクトップを使用してサーバーにアクセスできない場合があります。 最終的に、サーバーが応答を停止する可能性があります。 さらに、黒い画面が表示され、サインインと一般的なパフォーマンスが低下する https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/2021-%E5%B9%B4-12-%E6%9C%88-14-%E6%97%A5-kb5008218-os-%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%89-17763-2366-0d9c500d-6e71-4cb4-99e2-416655622769
Windows Server 2019 KB5009557 KB5010791 Windows Server が予期せず再起動 / ベンダー ID を含む IP セキュリティ (IPSEC) 接続が失敗(VPN 接続不可) https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/january-18-2022-kb5010791-os-build-17763-2458-out-of-band-43697313-d8e0-4918-b6df-7f64d4d9a8cd
Windows Server 2016 KB5008207 KB5010195 リモート デスクトップを使用してサーバーにアクセスできない場合があります。 最終的に、サーバーが応答を停止する可能性があります。 さらに、黒い画面が表示され、サインインと一般的なパフォーマンスが低下する https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/2021-年-12-月-14-日-kb5008207-os-ビルド-14393-4825-35421e45-96b3-4585-9faa-02576d813e7a
Windows Server 2016 KB5009546 KB5010790 予期せず再起動 / ベンダー ID を含む IP セキュリティ (IPSEC) 接続が失敗(VPN 接続不可) https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/2022-%E5%B9%B4-1-%E6%9C%88-11-%E6%97%A5-kb5009546-os-%E3%83%93%E3%83%AB%E3%83%89-14393-4886-0c2cac57-13b6-42e6-b318-41ca32428f91
Windows Server 2012 KB5008285 KB5010215 Windows Server 2012が停止する可能性があります。 さらに、黒い画面、サインインの遅さ、または時間の一般的な遅さが発生して、最終的にサーバーが応答を停止 https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/2021-年-12-月-14-日-kb5008285-セキュリティ専用更新プログラム-5c1ac43e-ddd4-48d9-a3af-68d03968080f
Windows Server 2012 KB5009595 KB5010794 サーバーが予期せず再起動 https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/kb5010794-windows-8-1-%E3%81%8A%E3%82%88%E3%81%B3-r2-windows-server-2012%E3%81%AE%E5%B8%AF%E5%9F%9F%E5%A4%96%E6%9B%B4%E6%96%B0-2022-%E5%B9%B4-1-%E6%9C%88-17-%E6%97%A5-a92500fb-f227-400e-b70e-f7dd50386fd3
Windows Server 2012 KB5009619 KB5010797 Windows Server が予期せず再起動 https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/kb5010797-windows-server-2012-2022-%E5%B9%B4-1-%E6%9C%88-17-%E6%97%A5-1f14f497-8404-404d-8d78-0c962c9e486d

2021年10月11日月曜日

Chrominium Edge の更新プログラムをWSUS サーバーに同期させる手順

 WSUS 管理コンソールから、[サーバー名]>[オプション]>[製品と分類] より、[製品] タブで、「Microsoft Edge」を、[分類] タブで「更新」を選択して同期をすると、Chrominium Edge の更新プログラムが同期できる。


どの製品、分類を選択してよいかがわからない場合は、下記のMicrosoft のカタログサイトを確認すればわかる。


Microsoft Update カタログ


対象の更新プログラムで検索をすると、「製品」列と「分類」列があるので、これが上記で設定したものと同じものを選択すれば、検索した対象の更新プログラムが同期できます。






2021年9月19日日曜日

KB5005565 の不具合について

現時点で9月の累積更新プログラムである、KB5005565 を適用することで発生する事象については、下記3点があるようです。

  • エラーコード「0x0000011b」でネットワーク上の共有プリンターから印刷ができなくなる不具合
  • Bluetooth機器が接続されない不具合
  • ローマ字/カナ入力モードが自動的に切り替わらない不具合
そのうち、2番目のBluetooth機器が接続されない不具合は私も確認しました。

事象としては、下記の赤丸の場所にBluetooth を有効にするスイッチが表示されません。


そして、一番下の項目にあるように「Bluetooth が無効です」と表示されます。
これらを回避するには、下記のようにコントロールパネルからアンインストールをします。(下記の画像は、すでにアンインストールしてしまったので、別の更新プログラムになります)


ちなみに、デバイスマネージャーを開いても、Bluetooth のツリーが存在していないようでした。
(表示>非表示のデバイスの表示、をすれば見えるようにはなります)



そしてこの事象を治すのに、以外と時間がかかりました。
なぜならKB5005565 をアンインストールして再起動しても事象が解消していなかったからです。
私が利用している端末は、Win10 20H2 のデスクトップですが、色々調べてた結果、嘘のような話ですが、電源OFF 後に、電源コードを根本から抜いて、1分くらい経過したら、再度つないで起動することで、Bluetooth が使えるように戻ります。
本当にこれで治りました。ドライバの認識を初期化しているんじゃないかと思います。

2021年9月18日土曜日

2021年8月のSSU(KB5005260)について

 現在、恐らく一番多く利用されているエンドユーザー向けWindows10 のバージョンである、2004, 20H2, そして21H1 ですが、こちらの累積更新プログラムを適用するために必要なサービススタック更新プログラムについての備忘録になります。

まず、6月、7月の累積更新プログラムについてですが、こちらは5月の累積の更新プログラムが前提条件となっています。

2021 年 6 月 8 日 — KB5003637 (OS ビルド 19041.1052、19042.1052、および 19043.1052) (microsoft.com)

2021 年 7 月 13 日 — KB5004237 (OS ビルド 19041.1110、19042.1110、および 19043.1110) (microsoft.com)

抜粋:
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最新の累積的な更新プログラムをインストールする前に、2021 年 5 月 11 日の更新プログラム(KB5003173)をインストールします。
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しかしながら、今までは最新のSSU が適用されていれば、最新の累積更新プログラムは適用ができていました。

2021 年 5 月 11 日 — KB5003173 (OS ビルド 19041.985、19042.985、および 19043.985) (microsoft.com)

抜粋:
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この LCU をインストールする前に、最後のスタンドアロン SSU (KB4598481) をインストールしてください。
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しかし、5月の累積更新プログラムに同梱されているSSU がないと、6月、7月の累積更新プログラムが適用できなくなってしまったため、6、7月の累積を適用したい場合は、5月の累積の適用がMUST となってしまいました。

しかしながら、運用の手法として、置き換えられた更新プログラムは、WSUS サーバーにて拒否済みにし、しっかりメンテナンスしている環境である場合、6月の累積が5月の累積を置き換えるので、5月の累積が拒否済みとなり、6月の前提条件の5月が適用されない状況となってしまうことが発生しているようです。

つまり、6月、7月の累積を適用したい場合は、5月や6月の置き換えられる累積更新プログラムを拒否済みにせず、配信し続ける必要があります。

ただ、こちらの事象は、8月の最新のサービススタック更新プログラム(KB5005260)を適用することで、すべて解決できます。

現時点でのベストプラクティスは、8月のSSU を適用して最新の累積更新プログラムを適用することです。

SSU:
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KB5005260: Windows 10 Version 2004、20H2、および 21H1 のサービス スタック更新プログラム: 2021 年 8 月 11 日 (microsoft.com)
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累積更新プログラム:
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2021 年 8 月 10 日 — KB5005033 (OS ビルド 19041.1165、19042.1165、および 19043.1165) (microsoft.com)


2021 年 9 月 14 日 — KB5005565 (OS ビルド 19041.1237、19042.1237、および 19043.1237) (microsoft.com)
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8月のSSU を適用することで、6月、7月の累積更新プログラムも適用が可能となりますが、最新の累積更新プログラムではないため、やはり、最新の累積更新プログラムを適用していく方が運用としては望ましいと思います。