MECM では、ピアキャッシュという機能があります。
簡単にいうと、ピアキャッシュソースというコンテンツを持つクライアント端末に対して、他のコンテンツを持たないクライアントが、ピアキャッシュソースからコンテンツをダウンロードする、というもので、配布ポイントからのダウンロードをしない動作となります。
クライアントのピア キャッシュ - Configuration Manager | Microsoft Docs
この中で、MECM の管理コンソールの下記のチェックを有効にした場合に、上記の公開情報にある一部ダウンロードという機能が有効になります。
このチェックを入れてピアキャッシュの機能を検証してみたところ、下記のようなログが出力されました。
黄色の部分と白色の部分で、別端末のログを示しています。
まず緑の部分を上から見ていくと、最初に白のクライアントがブロック2をダウンロードしています。このダウンロード上に黄色のクライアントがブロック3をダウンロードしています。
その後、白のクライアントがブロック2をダウンロード完了し、次にブロック4をダウンロードしようとしています。
その後、黄色のクライアントがブロック3をダウンロード完了し、白のクライアントがすでにダウンロード完了した、ブロック2をダウンロードし始めます。
つまり、この機能は同時に同じブロックのコンテンツを複数端末にダウンロードさせないように制御されています。
そのため、最大でもファイルのコンテンツサイズのダウンロード分の帯域しか利用されないため、設定のところにも記載があるように、「WAN の使用率を下げる」ことができる、ということになるようです。